スイス 山岳ホテル  No.6


エンガディンを見渡すベストスポットで暮れる夕陽を眺めながらディナーを楽しみたい山岳ホテル

スイス東部、エンガディン地方の特徴は、他のエリアのアルプスに比べると山並みが穏やかなこと。このスイス 山岳ホテルのロマンティックホテル・ムオタス・ムライユの周囲には迫力ある絶壁やドラマチックな氷河の姿はありません。この山岳ホテルから見えるものは、森と緑の草原、点在する青い湖、そして柔らかな稜線のベルニナアルプスの山々です。そんな穏やかで美しい風景を眺めるために、ロマンティックホテル・ムオタス・ムライユは急勾配を上るケーブルカーとともに100年以上前に建設されました。2010年のリノベーション工事を経て、オリジナルの山小屋は、高級レストランを備えたモダンな山岳ホテルへと一新しました。



外観 ● Exterior
小規模な山岳ホテルなので特別な施設を備えているわけではありませんが、レストランのすばらしさは地域でトップクラスです(詳しくは次ページ)。施設としてのすばらしさは実は目に見えない部分にあります。2010年の大規模なリノベーションを経て、敷地は150%増えたにもかかわらず、エネルギー消費量はソーラー発電など様々なエコ設備の導入により64%に減っています。

施設 ● Facilities

オリジナルの山小屋の雰囲気を残しつつ大胆に改装されたホテルで一番目立つのは、エンガディンの谷を望む広いテラス。レストランでもあるこのテラスは、ガラスのフェンスで囲まれており、安全を確保しながら景色が楽しめるようになっています。


客室 ● GuestRoom

部屋数は16室で、うちジュニアスイートが1室。部屋の真ん中に大きな柱があったり、屋根の傾斜がそのまま壁になっていたりとタイプはいろいろ。けっして広くありませんが、よく考えられて改装されているので使い勝手は抜群。バスルームはゆったりしているのでとても快適です。山小屋の風情を残しながら、モダンに生まれ変わったみごとな部屋に感動することでしょう。

内装 ● Interior

テラス同様、建物の内部も華美な装飾を排したシンプルな空間。建物自体は100年以上前に建てられた山小屋を改修したので広さは昔のままですが、客室にも共通する白い壁と白木が美しく、壁に架けられたモノクロの写真がいいアクセントになっています。